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代理出産は国民的な合意形成が必要である

タレントの向井亜紀さん夫婦が代理出産でもうけた双子の出生届を、東京都品川区が受理しなかったことの是非が問われた裁判で、最高裁は区の不受理を妥当とする決定を出した。

最高裁、向井さんの特別な事情や、子供の置かれる状況については十分、配慮したことがうかがえる。
古田佑紀裁判長らは補足意見の中で、条件を満たせば、戸籍などでも実子と近い形で扱われる「特別養子縁組」の制度を提案したりもしている。

しかし、現行民法のもとでは、実の親子関係は認められないと結論付けた。

最高裁は、子の福祉や倫理的問題なども含めた法制面の検討と、立法による速やかな対応を求めている。
重要なのは、現行の民法制定時には想定されていなかった代理出産を法律の中でどう位置づけるかということだ。

これからは、代理出産をどうあるべきかを早急に考える時期が来たのかもしれない。