試験販売前倒しで、バイオガソリン開始


首都圏50カ所のガソリンスタンドで、27日から植物由来のバイオエタノールが混ざった「バイオガソリン」の試験販売が始まる。
大手石油メーカーなどでつくる石油連盟の取り組みで、バイオガソリンをこれほど広域で一般向けに販売するのは初めて。10年度からの全国販売を目指す。


バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどからつくる。
燃焼時に出る二酸化炭素は、もともと大気中にあるものを植物が吸収したものとして、大気中の二酸化炭素の総量は増えない計算となる。脱石油、地球温暖化対策の一つとして注目され、ブラジルやアメリカ、中国、欧州などが積極的に導入している。
国内では本格的な生産が始まっておらず、フランスで小麦からつくったものを輸入した。


同連盟が採用したのはバイオエタノールETBEという物質に変えてガソリンに混ぜる方式。
ブラジルやアメリカなどエタノール先進国は、ガソリンに直接混合する方式をとっている。


連盟によると、バイオガソリンとレギュラーガソリンを混ぜても問題はないが、エタノールの発熱量はガソリンの60%程度なので、3%のエタノールが入った分、計算上は1.2%だけ燃費が落ちることになる。だが、例えば停車中のアイドリング停止などの工夫でカバーできるほどだという。


試験販売中はレギュラーガソリンと同じ値段で売る。
10年度からの全国販売では、レギュラーより値段が高くなる可能性もある。


やはり、トウモロコシの高騰により食料に影響が出てきた。食糧難となる懸念があったが、その心配が少し当ったようだ。
原料がトウモロコシなのだから、生産は天候によるものが大きいのでその場合安定供給できるか?
また、価格に跳ね上げる恐れもあるので、大丈夫なのか。
まだまだ課題が多いバイオガソリンではある。