NTTドコモ 巻き返しに新戦略 


昨年10月から始まった番号継続制度で「一人負け」したNTTドコモが、「ドコモ2・0」をキャッチフレーズに広告宣伝費を大量に投入し巻き返しを図っている。
若者受けする「新しさ」「カッコ良さ」を前面に押し出す戦略だが、携帯利用者からは「イメージ先行で分かりにくい」という声も漏れる。「反撃」は本物か?


1.イメージ壊したい
ドコモ2・0の「2・0」は、ブログなどユーザー参加を重視するネットサービスを指す「ウェブ2・0」から流用した。
5月にテレビCMの本数を前年同月比3倍に増やし、人気俳優・女優を8人も起用。かつてKDDIのCMに出ていた俳優の浅野忠信さんや妻夫木聡さんをわざわざ採用した。広告には「ご覚悟ください」など挑戦的な言葉も入れ、ライバル心もむき出し。
ドコモは番号継続制では携帯3社で唯一、純増を達成していない。


2.空回りか
「2・0」の第1弾として先月末に発表された新機種「904i」シリーズ。
月額945円の追加料金で、1台の携帯電話で、二つの電話番号やメールアドレスを持てる「ツーインワン」が目玉だ。
ドコモは、「仕事と私用の切り分けなど、二つの電話番号が必要な人が増えている」と自信たっぷり。

二つ目の番号は新規契約に数えるため、「ツーインワン」の契約を伸ばせば現在約5268万件のドコモの契約数もグンと増える計算だ。

動きを感知するセンサーを内蔵し、携帯電話機を振るなど、利用者が体を動かして遊ぶゲーム機能をつけた機種もある。


NTTドコモが何を狙っているのかボヤッとしているようだ。見通しが甘い感じだ。顧客獲得には明確なメッセ−ジが必要とされるが、それが見えない。
価格でいくのかコンテンツでいくのかはっきり打ち出すべきであろう。