豚肉混入ミンチ問題 農水省が告発放置


北海道苫小牧市の食品加工卸会社「ミートホープ」が「牛ミンチ」に豚肉を混ぜていた問題で、農水省が今回同様の偽装に関する告発を06年2月に受けていたものの、確認なしに放置していたことが分かった。北海道との連携不足も重なり、不正が見逃されていた。


情報提供は06年2月、同省の北海道農政事務所に寄せられた。
(1)輸入牛肉を国産として卸している
立ち入り検査を実施し、同年4月、輸入牛肉を卸した子会社に行政指導をした。
(2)牛肉ミンチを作る際に鳥の皮や豚の内臓を入れている−−という内容だった。
JAS法が「事業所などが一つの都道府県のみの場合、都道府県知事が指示や命令の権限を持つ」としていることから、北海道に情報を伝達。その後、同社の事務所が東京にもあることを知り、今月22日から立ち入り検査することになった。


農水省は「重大な違反情報は農政事務所と都道府県が合同で調べる。昨年3月に道に資料を手渡した」とした。
しかし、道は国からの情報提供について「事実なら公文書で受けているはずだが、確認できていない。そもそもミートホープは広域事業者で国(農水省)の所管」としている。


放置すること自体が問題で、挙句のはて今度は責任のなすりあいとは、なんとも情けない。
全然危機意識はあるのか
農水省は食の安全を図るところだろ。せっかくの告発を無視するとは、やる気がなくなる。
この国の食の安全は大丈夫だろうか