被害拡大した防護無線


22日午前に起きたJRの架線切れ事故。利用客も本数も多い主要路線が隣接する場所で、しかも朝のラッシュ時に事故が起きたため、被害が大きくなった。

架線が切れた線路は、東北線高崎線が共用している区間。架線が切れた後に大宮駅も停電したため、並走する湘南新宿ラインも止まった。さらに架線切断の約15分後、現場南側のさいたま新都心浦和駅間に停止していた東北線上り電車の乗客が、車内にある非常ドアコックを操作してドアを勝手に開けてしまった。気づいた運転士が付近の電車に停止を求める防護無線を作動させたため、京浜東北線も止まってしまった。


国交省などによると、エアセクションで架線をつなぐ方式はJR各社の在来線や私鉄で共通しており、同様の事故は過去にもあった。より高度なシステムを導入している新幹線ではあり得ない事故だが、その分、コストがかかるという。

国交省は「具体的な対策は標識で運転士に注意を喚起するぐらいしかない」としている。


まあ。人的要因とは、えらい迷惑な話だ。
こういう事故はおこるものだし、想定すべき事項であるが、バックアップシステムをどう構築しているかが問題である。