赤福餅 即日冷凍、休日に解凍


和菓子の老舗「赤福」の赤福餅の偽装表示問題で、トラックに積み込んで発送した商品も、店頭に並べずに持ち帰れば「未出荷」として扱い、本社工場で即日冷凍した後、観光客が多い休日などに「先出し」と称し、販売していた。


保存料などを使わず、その日作りたての新鮮さを売りにしていたが、配送した商品を冷凍して再び販売する手法で、同社の認識の甘さが浮き彫りになった。


車内に残った商品は本社工場に回収し、即日冷凍。土産として求める観光客が多い正月や行楽シーズン、休日に合わせて解凍し、その日の商品として再び出荷。早めに店頭に並べて売り切ろうと、包装紙に目印を付けて「先出し」として朝の便で発送していた。
委託販売の取引先には目印の存在を明かしていなかった。


発送もせず、最初から出荷調整の在庫とするため生産した余剰商品の冷凍保管は、九月の農林水産省の立ち入り調査まで続けていた


回収品の冷凍は、「不二家」の消費期限切れ原料の使用が社会問題化した直後の今年一月末に中止している、事から完全に確信犯としか思われない。
色々言い訳をしているみたいだが、今までの食に関する問題企業同様の対応で、何ら危機意識のカケラも見当たらない。
不二家の時も感じたことだが、企業トップの経営感覚のなさを痛感する。今何を求められているか敏感に反応する能力がないと思わざるを得ない。