慈恵病院で赤ちゃんポスト本格スタート


赤ちゃんポストをめぐっては、計画が明らかになった昨年11月以降、半年間にわたり是非が議論されてきた。
ドイツなどに先行事例があるとはいえ、日本では初の試みで、いまなお、子捨ての助長などを懸念する声がくすぶっている。全国に広がる可能性もあるが、設置した慈恵病院、熊本市などの行政機関にとって、手探り状態での船出となったことは否めない。


赤ちゃんポストは、事情があって育てられない新生児を匿名で受け入れる。全国で新生児の遺棄事件が多発するなか、予期せぬ妊娠に悩む母親にとっては母子ともに救われる緊急避難場所になりうる。


慈恵病院の主張は、
「妊娠相談のきっかけにしたい」
「一度も使われないことが望ましい」
先月になって設置を許可した熊本市も、24時間体制の電話相談窓口を新たに整備するなど支援に乗り出した。しかし国の姿勢がいまだ明確でなく、先行きは不透明でもある。


マスコミが言い出したと思うが、赤ちゃんポストというのはあまり安直で活字の及ぼす影響力を過小評価だ。「こうのとりのゆりかご」という名前があるわけだからきちんと表現してほしい。安部首相まで堂々というわけだから、なんとも情けない。

反対する人を多数いるみたいだが、日頃は命は地球より重いといいながらこういう時は、子育てを放置する人が増加するといって反対するとは、なんか悲しい感じがする。
現在、子育てする環境が激減する。核家族・地域の崩壊等で母親に依存が増大し、好き好んだわが子を捨てる親はいない。そこまで追い込んだ責任は甚大だ。
相談できる場所ができるだけでもいいかもしれない。


政府は今回の件でただ反対するだけで、なんら手立てを打たない。子供の教育までも考えると、格差を助長させ、己の自己保身に入っている政治家の無能さ加減は情けない。


こうのとりのゆりかご」にはぜひとも命は助けてもらいたい。一民間病院ではやれることが限られるので、ボランティアという形で輪が広がることを説に望む。