ハリポタ完結編が発売 4億冊以上売り上げ見込む


世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの完結編「ハリー・ポッターと死の秘宝」(第7巻)が21日午前零時1分(日本時間同日午前8時1分)、世界中の書店で一斉に発売された。ロンドンやニューヨークの書店では魔法使いに化けた子供たちが列をつくり、完結編を買い求めた。シリーズで4億冊以上の売り上げが見込まれている。


「登場人物の2人が死亡する」と発表し、ハリーが死ぬかもしれないと世界的な反響を呼んだ作者J・K・ローリングさんは同時刻、ロンドンの自然歴史博物館で500人のファンに対し完結編を読み始めた。ウェブサイトで「興奮、不安、救済の合体」と発売前の心境をつづっていたローリングさんの声は館内に静かに響き、ファンはかたずをのんで聞き入った。


「ハリーを救え!」という嘆願署名を展開していたロンドンの大手書店ウオーターストーンではハリーやその仲間たちの姿をした子供たち約2000人が雨の中、列をつくり、完結編の発売を待ち兼ねた。最高36時間並んだという人もおり、フィンランドなど海外からも大勢のハリー・ファンが駆けつけた。


完結編は内容が事前に漏れるのを防ぐため、各国の出版社が保管倉庫に警備員を配置するなど厳重な管理下に置かれた。投じられた費用は1000万ポンド(約25億円)と伝えられる。

完結編の一部とされる文章がインターネット上の複数のサイトに登場。フィンランドの書店では解禁前の19日、間違って完結編数冊が店頭に並べられ、うち1冊が販売された。

さらに19日付の米紙ニューヨーク・タイムズなどが独自に入手し完結編をもとに書評を掲載。ローリングさんは「読者の期待を無視した」と憤慨する騒ぎもあった。


注目のハリーの運命だが、それは完結編を読んでのお楽しみに。
日本語版の発売日は未定との事だが、楽しみは後の方が良いかもしれない。