わずかな血液で発見できる分析方法開発


北海道大が、100分の1CCの血液で肝臓ガンが発見できる新しい分析方法を開発。
血清中のタンパク質の表面に結合する糖鎖が疾患で変化する特性に注目。
肝臓ガン患者83人と健康な人20人から採血し、血清から糖鎖を取り出した。この結果、肝臓ガンにかかると、特定の4種類の糖鎖の組み合わせが大きく変化するのが分かった。


北大は塩野義製薬(大阪)とシステムインスツルメンツ(東京)の2社と組んで、一度に50〜100検体を調べられる自動分析装置も開発。健康診断での血液検査に対応できる検査態勢を可能にした。


「沈黙の臓器」とも言われる肝臓は症状が出てから病気に気づくことが多く、早期発見が難しいとされてきた。
しかし、この方法が確立すると、健康診断に導入することにより早期の肝臓がんが発見され、手遅れとなることはかなり減るような気がする。
また、子宮ガンや乳ガン、前立腺ガンで変化する糖鎖の状態の研究が進んでいるみたいなので、肝臓ガン以外でも有効な検査方法となる可能性がある。
早期の確立が待たれる。