厚労省解析「異常行動が半減」誤りの可能性


インフルエンザ治療薬「タミフル」の服用と異常行動に関し、厚生労働省研究班の解析が誤りだった可能性が高いことが分かった。
タミフル服用患者は異常行動が半減したとの内容で先月公表したが、薬の副作用に詳しい医薬ビジランスセンターの浜六郎理事長によると、服用者による重い異常行動は、服用なしの1.7倍多いという。
偏りを除くと、服用者の方が異常行動の率が高くなる可能性がある


タミフルは、10代の使用が原則禁止されている。「今後変わる可能性がある」と留保した上で、

  • 非服用者の異常行動・言動は約22%、
  • 命にかかわる重い異常行動は0.77%だったのに、

服用者ではそれぞれ9.7%と0.45%だったと公表した。


一方、「タミフルを投薬された患者が服用前に起こした異常行動を、投薬されなかった患者の異常行動として扱った点が誤りだ」と指摘。

  • 服用者の異常行動・言動の発症率は約16%、
  • 重い異常行動の発症率は約0.58%

それぞれ非服用者の約12%、0.34%を上回るという。


こういう話を聞くと、薬事に関する恣意性を感じる。人は間違いを起こすがどう対処していくかで決まるような気がする。今までの厚労省では薬害を引き起こしてきたように訂正しない(隠す)と思うが、さて今回はどう動くかで今後の薬事行政が見えてきそうな気がする。